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中島美嘉

シングル「ALL HANDS TOGETHER」インタビュー記事

- 前作の「CRY NO MORE」からの流れを感じさせる仕上がりですね。

美嘉:「ALL HANDS TOGETHER」自体は、「CRY NO MORE」をやっていたころからあって、シングルとして次はこれだろうとみんな薄々感づいてはいて。昨年末「CRY NO MORE」のジャケットやPVの撮影で、メンフィスへ行き始めてから、スタッフとみんなでこういうことをやろうと決めました。だからチャリティーをやるためにこの曲をやったわけではないんですね。

- それにしても凄い顔ぶれが並んでいます。特にアラン・トゥーサンなど。今回初めて名前を耳にした音楽ファンも多いと思います。このシングルをきっかけに聴き始める人もいるでしょうね。

美嘉:あぁ、そうですね。私もその人たちが実際どんなに凄いのかを知らなかった方ですから、だから逆に気負わずにいけました。ミュージックビデオの撮影でニューヨークへ行ったときに、アラン・トゥーサンには逢ったんです。すごいいい人でした、心が広い。私はすべてのオケ録りに立ち会えたわけじゃないし、お会いできなかった人もいるんですけど、でも気持ちは一緒なんだなって感じました。

チャリティーしてるぜ的な、見え方を気にしてチャリティーをする人たちでは、一切なかったから、ものすごく嬉しかった。音が良くて楽しそうなプロジェクトだから寄ってきてくれたというか、ニューオリンズのことをちゃんと好きで音楽が好きだから、ニューオリンズへお返しをするという気持ちが同じ方向に向いている人達が集まったんだなと思って。嬉しかったです。

- 中島美嘉さんは、ニューオリンズへはいつ行かれたんですか。

美嘉:今年(2006年)2月に行きました。

- 中島美嘉さんがニューオリンズで実際に目で見て感じたことを聞かせてもらえますか。

美嘉:うーん…向こうに行ってみて、スタッフもみんなで言ってたんですけど、「私たちが動いたところでどうにもならないんだね」ってそれが悲しかったです、それほど被害が大きかった。(今回のチャリティーで)私たちがこれを寄付していろいろやったところで、ひと家庭が助かるか、助からないかだと思うんです。

ラチが明かない…って言ったらとても言い方は悪いんですが、そういうことはすごく感じました。だけどこういうことを止める気はないし、これがマイナスになることはないから。ひとつでもプラスに動くことを考えてやりました。

- 町の様子はどうでしたか。

美嘉:中心部は普通でしたね。復旧していました。でも被害に遭った在宅地のほうはひどいです。まだ何も直っていない。ガレキみたいなものをはじに寄せたという感じでした。

人がいないです、住宅地には。この間まではひと家庭いくらという助成があってホテルとかに住んでいたそうなんですけど、その制度もなくなって。ほとんどみんなニューヨークとかへ逃げていて。それで今から職を探してやっていかなきゃいけないっていう人はいっぱいいて。でも、みんなは戻りたくてがんばっているんですよ。

そこに暮らすためというよりは、ニューオリンズへ戻るためにがんばっているんです。すごい前向きですよ。私は(被災する前の)もともとのニューオリンズの町の様子を知らないから、これが違和感のある様子なのかどうかはわからないけど。確かに住宅地での様子はものすごい違和感がありましたけど、町中は明るい町というイメージがあります。前向きにみんなががんばっているというね。

- 「ALL HANDS TOGETHER」の詞は、チャリティーの楽曲ということで詞をつけるときに気にかけたことはありますか?

美嘉:まだ書いたときには実際に目にしていなかったんですけど、ニューオリンズの風景を想像して書きました。とにかくニューオリンズを意識しました。被災地に行ってたわけでもないし、詞に関しては私は自分が想うことを書くしかないと思いましたから。「気持ちをわかる」とかは、簡単に言えることではないですからね。どれだけ辛いとかはやっぱり私にはわからないので、だからそんなに悩んで言葉を選んだ感じではないです。

- この曲に限らず、悲しみとか怒り絶望、そういう感情に心が振れて詞を書くことはわりとありますか?

美嘉:うーん…どうでしょう、なんとも言えないですね。なんて言っていいかわからないというか、私、難しく考える人が嫌いで難しいことを言うのも苦手で。なんて言っていいのかわかんない。なので素直に言えるものなら言いたいというのがいつもあって。でも、それが言えないからたぶん詞に書いているんだと思うんですよ。

- 今回の楽曲の、リズム&ブルーズというジャンルの音楽は前から自分のなかにあった?

美嘉:そうですね。デビューが「AMAZING GRACE」ですからね。私はジャンル分けをしない人なんですよ。だから自分の中に入ってくるか入ってこないかだけで決めていたから、私ブルースをやってるんです、という感じでもなかったですけどね。

- 「ALL HANDS TOGETHER」は出だしの第一声からぐっとくるボーカルで始まりますが、レコーディングはどうでしたか。

美嘉:歌録りのときはすごく楽しかったです。オケができたときは、思わず「すごい」って言いましたね。興奮しました。

すごいゴージャスで、すっごいうるさいくらい(笑)。ほんとにいっぱいいろんな音が入っていて、ちゃんと繊細にいろんな音が聴こえてくるんですよ。すごいなぁーと思いました。

- セカンドラインっていうニューオリンズ独特のビート、リズムも効いてますね。

美嘉:そうですね、いろいろなリズムが混ざっている音楽はすごい楽しいです。

ALL HANDS TOGETHER
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