楽曲「AMAZING GRACE('05)」インタビュー記事
- アルバム「BEST」のために新録した中島美嘉さんと、ジャズシンガーの綾戸智絵さんのプロデュースとピアノによる「AMAZING GRACE('05)」について詳しく聞かせてください。まずきっかけは?
美嘉:きっかけがいくつもあるんです。
- どういう意味?
美嘉:まず、この「AMAZING GRACE('05)」を綾戸智絵さんと一緒にやることになったきっかけとしては、この前の私のツアーを綾戸さんが見にきて下さったことなんですけど。
- MUSICツアーの一曲目が、いきなり「AMAZING GRACE」でしたもんね。
美嘉:そうですね。それを聴いて"せっかくだから「AMAZING GRACE」を一緒にやってみようか"って提案してくださったんですよ。もちろん綾戸さん自身も何年も前から歌ってらっしゃる曲ですしね。で、そもそも綾戸さんと出会った最初のきっかけとしては…
- あ、それ気になります。
美嘉:ばったり会ったんです。
- ばったり!? そんなバカな(笑)
美嘉:いや本当なんですよ(笑)
- どういう状況で?
美嘉:綾戸さんと私が、たまたま同じマンションに住んでたんです。今からちょうど2年ぐらい前に。もう今は、お互いに引っ越しちゃってるんですけどね。
- そのマンションで、ばったり?
美嘉:そうです。本当に、ばったり。
- どちらから声をかけたんですか?
美嘉:綾戸さんのほうから、かけて下さいました。私も気づいたんですけど、そういうプライベートな場所だから声をかけたら失礼かなって思って。でも、ご挨拶するべきなのかな、とか。いろいろ考えてたら綾戸さんのほうから話しかけて下さったんですよ。いつもの"ちょっとちょっと!"みたいな、あのノリで(笑)
- 面白い出会い方ですね。
美嘉:はい。で、その後、東京でのライブとかも見にきて下さったりして。
- これまで"歌には自信がないんです"と言っていましたが、こんな名曲をカバーするなんて大胆じゃない?
美嘉:これは自信とか、そういうものは関係ないんですよ。ただ楽しいから歌ってるだけ、というか。あとは、それこそ自信を持つために挑戦しなければいけない曲っていうような気もしますし。
- 綾戸さんとの作業は具体的には、どんな感じだったのでしょうか?
美嘉:まず綾戸さんがアレンジを考えて下さって。それを綾戸さん自らが歌いながら教えてくださって。で、綾戸さんのピアノと私の歌と同時に録音しました。
- 以前の「AMAZING GRACE」にくらべると、ずいぶんメロディラインを崩して歌ってますよね?
美嘉:ですね。それも綾戸さんが教えて下さった歌い回しです。こうしたらいいんじゃないの、みたいに。
- すぐに対応できましたか?
美嘉:簡単に、というわけじゃありませんでしたけど。でも、やったほうがいいと思ったのでトライしました。これから先のことを考えると、こういう歌い方は絶対に勉強になると思ったんですよ。
- 何テイクぐらい録ったんですか?
美嘉:7テイクぐらいだったかな。
- 何かエピソードがあったら教えてもらえませんか?
美嘉:このレコーディングは、私よりも綾戸さんのほうが苦労されたんじゃないかと思います。
- というのは?
綾戸さんって普段の自分のレコーディングのときは、2テイクしか録らないらしいんですよ。2回以上やらないとできないような歌や演技はライブで再現できないからやめるんですって。でも、もちろん私には、そんな才能はないので、だから何度も弾いていただいたんですけど。しかも綾戸さんって普段は同じピアノを二度と弾かない方なのに、このレコーディングでは私のために同じように弾いて下さったり。そういう意味で綾戸さんのほうが大変だったと思います。
- 綾戸さんから言われたことで印象に残っている言葉って、ありますか?
美嘉:いっぱいあります。
- もしよかったら、ひとつ紹介してもらえませんか?
美嘉:ピアノを楽器だと思わずに、もうひとりのボーカリストか、それかファンの相づちだと思って歌いなさい。そんなふうに言っていただきました。
- カッコいい言葉ですね。
美嘉:そうなんです。いちいち言うことがカッコいいんですよ(笑)
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